不動産査定額のウソとホント:高値査定が「逆に損をする」ワナとは?

query_builder 2025/10/03
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不動産査定額のウソとホント:高値査定が「逆に損をする」ワナとは?


自宅の売却を考え、複数の不動産会社に査定を依頼したところ、会社によって数百万円、場合によってはそれ以上の差がつく査定額が提示された。こんな経験はありませんか?なぜ同じ物件なのに、これほどまでに評価が分かれるのでしょうか。そして、つい一番高い金額を提示した会社に魅力を感じてしまいますが、実はそれが「逆に損をする」ワナの始まりかもしれません。この記事では、不動産査定額の裏に隠された真実と、賢い売却パートナーの選び方を解説します。



1. 衝撃の事実:不動産査定額は「予想価格」でしかない

まず理解すべき最も重要な事実は、不動産会社が提示する「査定額」は、売却が保証された金額でも、市場価格(相場)そのものでもないということです。査定額は、あくまで「このくらいの価格で売れるだろう」という不動産会社の「予想価格」に過ぎません。


査定額の算出方法にはいくつかありますが、最も一般的なのが**「取引事例比較法」**です。これは、売却したい物件の近隣で、最近売買された類似物件(取引事例)の価格を参考に、査定額を割り出す手法です。


天気予報が会社によって少しずつ異なるように、どの取引事例を基準にするか、物件の個性をどう評価するかによって予想は変わります。そのため、査定額にばらつきが出るのは、ある意味で当然のことなのです。


実は査定額って約束された金額というわけではなくてあくまで予想価格なんだよね







2. 最も危険なワナ:「高値査定」が最終的に損を生むカラクリ


査定額が予想だとしても、「一番高い予想をしてくれた会社に任せたい」と思うのが人情です。しかし、ここに最も危険なワナが潜んでいます。


まず、不動産会社の思惑を理解しましょう。相場よりも明らかに高い査定額を提示する最大の動機は、**「とにかく自社と契約してほしい」**という一点に尽きます。そのために、意図的な手法が使われます。前述の「取引事例比較法」を悪用し、近隣でたまたま高値で売れた特殊な事例だけを基準に選んで、意図的に高い査定額を算出するのです。


では、その高値査定に乗ってしまうと、どのような結末が待っているのでしょうか。実際にあったケースを見てみましょう。


 物件の相場: 約4,000万円


 A社の査定額: 4,800万円

 結果: 売主はA社と契約し、4,800万円で売り出しを開始。しかし、半年経っても全く売れない。値下げを繰り返した結果、最終的に3,700万円で売却。結果的に、当初の相場であった4,000万円すら下回り、300万円も安く手放すことになってしまったのです。
なぜこんなことが起きてしまうのか。理由は2つあります。
1. 「売れ残り物件」の烙印: 長期間売れない物件は、市場から「何か問題があるのではないか」と見なされ、買い手から敬遠されるようになります。
2. 相場の下落: 売却活動が長引いている間に、周辺の不動産相場自体が下落してしまい、当初の相場価格でさえ売るのが難しくなるリスクがあります。
高すぎる査定額は、売却の成功を約束するものではなく、むしろ最終的に損をする可能性をはらんだ危険なワナなのです。
高い査定イコール安心というわけではなくてむしろ結構リスクがあるっていうこと







3. もう一つの思惑:「安値査定」の裏にある本当の狙い


高値査定とは逆に、相場よりも不自然に安い査定額を提示してくる会社にも注意が必要です。その裏にある狙いは、**「自社でその物件を安く買い取りたい」**という思惑です。


この場合も、「取引事例比較法」が巧みに利用されます。担当者は、相場より条件が悪く、安値で取引された事例ばかりを意図的に集めて、「あなたの物件の相場はこのくらいです」と低い査定額の根拠として提示します。


そして、「この物件は特殊で、この金額でしか売れませんよ」と売主を説得し、市場での売却を諦めさせたところで「それなら当社が買い取ります」と持ちかけるのです。これにより、会社は相場より安く物件を仕入れることができてしまいます。


このように、高すぎる査定も低すぎる査定も、どの取引事例を選ぶかという不動産会社の思惑によって操作されうるのです。






4. 便利だけど要注意:「一括査定サイト」が競争を歪める仕組み


近年、一度の入力で複数社から査定がもらえる「一括査定サイト」は非常に便利で、多くの人が利用しています。しかし、この便利な仕組みが、皮肉にも「高値査定のワナ」を助長している側面があります。


サイトを利用した売主は、提示された査定額を見て、どの会社と直接会って話すかを決めます。その際、多くの人が判断基準にするのは**「査定額の高さ」**です。


この現実があるため、不動産会社は「まずはお客様に会うチャンスを得る」ために、競争上、意図的に相場より高い金額を提示せざるを得ない状況に追い込まれます。正直に相場通りの金額を提示した会社は、売主と会うことすらできない可能性があるからです。


つまり、一括査定サイトの仕組みは、売主を意図せずして「高値査定のワナ」へと直結させてしまうリスクをはらんでいるのです。






5. ワナを見抜く力:査定額よりも「根拠」を問う


では、どうすれば思惑に惑わされず、正しく不動産会社を選べるのでしょうか。最も重要なのは、提示された「金額」そのものではなく、**その金額を算出した「根拠」**を徹底的に確認することです。以下の5つのポイントを必ず実践してください。


1. 自分で相場を調べる まずはSUUMOやアットホームといったポータルサイトで、自分の物件と似た条件の物件がいくらで**「売り出されているか」を確認し、大まかな相場観を掴みましょう。ただし、これらはあくまで売主の希望価格(売り出し価格)です。より正確な相場を知るには、不動産会社に依頼し、実際の「成約価格」が登録されているREINS(レインズ)**のデータを見せてもらうのが最も確実です。


2. 複数社に依頼し「真ん中」を見る 査定は3社以上に依頼し、提示された金額のうち、最も高い会社と最も低い会社は特に慎重に評価しましょう。その中間あたりの金額を提示してきた会社が、現実的な査定をしている可能性が高いです。


3. 査定の根拠を必ず聞く 「なぜこの金額になったのですか?」と必ず質問してください。信頼できる会社であれば、どの物件の成約事例を参考にし、あなたの物件のどの点をプラス/マイナス評価したのかを具体的に説明できます。


4. 「買取金額」も聞いてみる 「もし市場で売れなかった場合、御社ではいくらで買い取ってもらえますか?」と聞いてみましょう。不動産会社が自社の資金で買い取る金額は、非常にシビアで信頼性の高い価格指標となります。

5. 必ず訪問査定を依頼する 机上査定だけでは、日当たり、室内の状態、周辺環境といった重要な要素は評価できません。必ず現地に来てもらい、物件を直接見てもらった上で詳細な査定書を作成してもらいましょう。







Conclusion: 金額ではなく、信頼できるパートナーを選ぶ
不動産査定額は、あくまで「予想」であり、それ自体が売却の成功を保証するものではありません。査定額の高さだけでパートナーを選んでしまうと、結果的に時間もお金も失うことになりかねません。
不動産売却を成功させる鍵は、目の前の金額に一喜一憂することなく、明確な根拠と戦略を示してくれる「信頼できるパートナー」を見極めることです。
「あなたの不動産売却、ただの『金額』で選びますか?それとも『根拠』と『信頼』で選びますか?」



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ハウスドゥ蒲生駅前

住所:埼玉県越谷市蒲生茜町19-1井上ビル1F

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