相続不動産の共有名義はトラブルの元(越谷市)

query_builder 2023/07/29
ブログ画像
ブログ画像
ブログ画像
ブログ画像

不動産の共有名義とは、1つの不動産を複数の相続人が共同して所有することです。例えば、相続人が2人のお子様のみの場合、その兄弟で1/2づつ所有することです。

結論からいうと、不動産の共有名義は原則避けた方がいいでしょう。

今回は、「共有名義のデメリット」「共有名義にならないようにするための事前の準備」「共有名義にしてしまった場合どうすればいいのか」について解説していきたいと思います。

共有名義のデメリット

相続時に不動産を共有名義にすることは、避けた良いのですが。一方で、共有名義にされてしまう方も多くいらっしゃいます。


その理由は、資産が現金であれば、綺麗に半分に分けることが出来ますが、不動産はそうはいきません。そこで、「持ち分」を均等に分ければ不公平感がなくなり遺産分割がしやすくなる。ということで共有にされてしまうのです。


しかし、それには大きな落とし穴がありますので、まず共有にすることによるデメリットをお伝えしたいと思います。


①運用・活用がしにくくなる。

共有名義になることで、その不動産を単独で活用したり、処分することが出来なくなります。

例えば、誰も利用しないのであれば賃貸に出したいということもあるでしょう。その時には、部屋をリノベーションして綺麗にする必要も出てくるかもしれません。

共有名義の場合、そうしたことは単独では出来なくなってしまうのです。


もし、共有者の足並みがそろわなくなってしまった場合は、売却することも運用することも難しくなり、毎年の固定資産税を払い続けるためだけの負の不動産になってしまうことも考えられます。


②将来さらに複雑になることも

現時点で2人の共有名義だとしても、将来的にまた相続が起こった時に、さらにそのお子様がその持ち分を分けて所有する形になります。

そうして相続が続いていくと、2人の共有持ち分から、4人5人・・・と増えていく可能性があります。


そうなると全く、会ったこともない人との共有持ち分になってしまう可能性が出てきます。そうなるといよいよお互いの合意が得ることが出来にくくなります。


一方で、【自分の共有持ち分だけを売却】することも可能です。1/4の持ち分を売却するといった感じです。とはいえ、不動産としては利用価値が低く価格としては非常に安くなってしまうこと。ほかの共有者からすると、それこそ無関係者の人と一緒に所有することになってしまいます。


だからこそ共有持ち分は、避けることを考えなければなりません。

共有持ち分にならないための事前準備とは

では、どのように共有持ち分にならないようにすればいいのでしょうか。


①遺言書

事前に、遺言書を作成して相続人対して誰にどの資産を分け与えるのかを残しておきましょう。そうすることで、相続人は納得して相続出来るようになります。

ただし、あまりにも不公平な形の場合、逆にトラブルのもとになります。【遺留分】にも注意して遺言書を作成しましょう。


※遺留分…一定の相続人が最低限の相続財産を請求できる権利


②現金を用意する。【代償分割】

現金が用意できるのであれば、代償分割を検討しましょう。


代償分割とは…特定の相続人が不動産などの現物を相続する代わりに、他の相続人に金銭などを支払い調整することで分割する方法


③相続不動産を売却する【換価分割】

相続不動産を売却して持ち分の割合で現金で分ける方法です。


やり方は、相続人全員が相続登記を行い共同で売却をする方法。もしくは、代表者が相続登記を行い代表者一人が売主となって売却をする方法です。


注意点としては、遺産分割協議書に【換価分割】のための相続登記であることを記載する必要があります。

※記載がないと贈与税がかかる場合があります。

共有名義にしてしまった場合どうすればいいのか

既に共有名義にされてしまった場合は、将来のことを踏まえて早めに対策を検討された方がよいでしょう。


まずは、共有名義になっている相続人同士で話し合いをしましょう。この相続不動産を将来どのようにしていきたいのか。よく話し合いましょう。



その上で、その不動産に今も住み続けて将来的にも住み続けたいという方であれば、居住している方が、残りの持ち分を買い取る形をとるのがいいでしょう。



賃貸等に貸しに出している物件であれば、積極的に運用を考えている人間が持ち分を買い取るのが良いでしょう。


空き家で将来的にも利用予定がないのであれば、共同して不動産売却を検討しましょう。

持ち続けることにより、固定資産税がかかりさらに相続が発生すると相続人がどんどん増えていき収集がつかなくなる可能性もあります。


以上のとおり、共有者と話し合い方向性を決めていきましょう。

まずは、不動産査定を依頼しよう

相続不動産の共有名義の対策は、相続に詳しい不動産会社に不動産の価格を査定してもらうことからスタートしましょう。


不動産会社に査定依頼を行い、相続した不動産がどのくらいの価格で売却出来るのかを知ることが大切です。


不動産の価格を知った上で、どのように対策をすればよいのかを合わせて相談してみましょう。

----------------------------------------------------------------------

ハウスドゥ蒲生駅前

住所:埼玉県越谷市蒲生茜町19-1井上ビル1F

----------------------------------------------------------------------